コロナ禍での経験①

少し(かなり?)コラムの更新が滞っていたので、久しぶりに筆をとることにした。今年は、新型コロナの影響で、実施を予定していた(対面の)研修会などは軒並み中止となった。そこで、以前から気持ちのうえでは準備していたオンラインでの実施について、いろいろ試行してみた。オンラインの最大のメリットは、地理的制約を問わないことであろう。これまで対面研修は、東京・大阪・福岡を中心に実施していたが、試行にあたっては九州の他県(佐賀・鹿児島)や愛知県、青森県からの参加もあった。主催側にとってもメリットは明白で、これまで出向いていた、その時間を他にあてることができる。

一方で、課題もみえてきた。オンラインであれば、相当の大人数を対象に実施することも技術的には可能だ。しかしながら、意外に50名弱くらいから参加者の把握が困難になり、公開と同等は言い過ぎだとしても、誰が見ているのか不安も感じてしまう。そのため、内容はどうしても「無難」なものになる。参加者の側も、カメラもマイクもオフにしていると、気づけば他の仕事をして(その場にすら居なくなって?)しまっているということにもなる。

そこで、Zoomの画面共有を用いて、事前に録画した研修映像を「一緒に」視聴し、その後ディスカッションする方式を考えた。録画コンテンツを「使いまわす」前提とすることで、小人数対象のセミナーでも、効率的に開催できる。小人数ゆえ、(カメラもオンで)文字通り顔の見えるなか、一対一感があるのか、他の参加者が気になりにくいのか、対面セミナーよりも質疑応答も積極的に行われ、よい学びの機会となりえる可能性を感じている。

実際のところ、いったんデジタル化された「データをみている」わけで、ライブであろうと事前録画であろうと、関係ないといえばもはや関係ない。とはいえ、ライブの良さも捨てがたいと考え、有料(月額500円)のオンラインサロン“Centro Salute”(以下URLから)を始めた。九州のプレミアム研究会ではおなじみの、前園弁護士と森社労士と3人で月2回のライブ配信に臨んでいる。気楽な感じで、健康管理や労務管理に関する話題の提供も行っているので、ご興味のある方はぜひご参加いただきたい。

https://community.camp-fire.jp/projects/view/307210

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世代が違う同期の存在