九州・福岡健康経営推進協議会発足記念「健康経営フォーラム」(2018/3/31)基調講演
「 も の づ く り " 九 州 " 」
-労働生産性向上と、そこで働く人の幸せ-
トヨタ自動車九州株式会社
専務取締役 横井 秀司 様
「2013年トヨタ自動車九州株式会社宮田工場長へ就任。全従業員がいつまでも元気でイキイキと働ける職場にしたい。会社に来て、疾病になるのは悲劇。そうならないような人づくり、職場づくりを推進したい。」2013年からの健康経営への取組みをご紹介いただきました。
講演要旨(健康部分抜粋)印刷はこちらから toyota_abstract-fedf6e84.pdfをダウンロード
①疾病予防
目的:業務上の疾病を「ゼロ」
2015年の約40工程のNG工程(エルゴ基準) ⇒ 2016年には「ゼロ」へ
(継続作業による負荷軽減のため、ローテーションの仕組み作りと物的対策を実施)
②高年齢化対応
目的:従業員が高年齢になっても元気で働ける
高年齢者がいつまでも元気で働ける工程づくりに着手(※特に筋骨格の負担軽減に重点的に対策)
・高年齢者に向けた新たな作業負荷基準の策定(従来のエルゴ基準の1/2~1/3の強度)
・工程改善(作業姿勢、重量物、吊り具、歩行)
・いつまでも生産ラインで働ける体力づくり(疾病予防+身体づくりの要素から成る職場体操を開発)
③熱中症予防(暑熱環境対策)
目的:熱中症発症を「ゼロ」
各工程の実環境に合った温度基準を制定(従来は工場内、一律の基準)
個人要因(食生活、睡眠等)についても今後、対策検討
④メンタルヘルス不調者対応
目的:メンタルヘルス不調者の低減
皆がイキイキと働ける職場づくりに向け、下記「目指す姿」に向け2030年ロードマップ/アクションプランを策定
・人づくり : ストレスをためない個人
・職場づくり : チームの一員としてお互いに認め合う風土
・会社制度整備 : 適正な評価
⑤生活習慣病予防(受動喫煙対策)
目的:喫煙者/非喫煙者もタバコが害から健康を守る
2014年に策定したロードマップに沿って、職場環境改善に着手
・屋内禁煙化(2014年)
・喫煙ルールの設定(就業時間中は喫煙不可)(2015年)
・敷地内禁煙(2020年予定)